
合宿免許は、短期間で免許取得を目指せる人気の方法です。
泊まり込みで集中して教習を受けられる一方で、普段とは違う生活環境に身を置くため、ちょっとした油断が「やらかし」につながることもあります。
これから合宿免許に行く方が同じ失敗を避けられるよう、実際によく聞く「やらかし」体験談と、その対処法をまとめました。
よくある「やらかした」体験談まとめ
ここでは、よくある「やらかした」体験談をまとめました。
よくある「やらかし」は、次の6つです。
- 遅刻・時間管理の失敗
- 持ち物不足・忘れ物のトラブル
- 教習内容でのやらかし
- 生活面でのやらかし
- 遊びすぎによる失敗
- 恋愛系のトラブル
一つずつ見ていきます。
1:遅刻・時間管理の失敗
合宿免許では、毎日の技能教習や学科の時間が細かく決まっています。
朝起きられず遅刻したり、空き時間に外に出ていて、教習の始まる時間までに戻ってこられず遅刻したりすることで、教習を受けられず、結果的に延長になってしまうこともあります。
普段から時間管理が苦手な人は要注意です。
寮からの送迎バスの集合時間に間に合うように早起きしたのに、集合場所を間違えて別棟のロビーで待っていました。気づいた頃には出発済みで、次の便まで30分ロス……。場所と時間はセットで確認すべきだと学びました。(19歳、女性)
学科の後にコンビニに寄ったら、戻る道で友達になった同級生に捕まり話し込んでしまいました。気づけば次の技能開始2分前で、息切れしたまま乗車。全然集中できずミス連発でした。教習前は寄り道しないと決めました。(20歳、男性)
2:持ち物不足・忘れ物のトラブル
忘れ物系のやらかしも多く見られます。
特に、メガネやコンタクトレンズを忘れて視力検査が受けられなかったり、印鑑や本人確認書類が足りなかったりすると、教習が受けられません。
また、生活必需品を忘れると、不便でストレスフルな生活になります。
運動靴を忘れてきてしまい、技能のペダル操作がしにくいサンダルしかありませんでした。受付で相談したら「貸出できない」と言われてしまい近所の靴屋で急いで購入。余計な出費になり、靴は重要な持ち物だと思いました。(19歳、男性)
洗剤や洗濯ネットを持っていかず、寮のコインランドリーで困りました。売店に行ったら品切れで、結局同室の子に少し分けてもらうことに。数日分の生活用品は事前に揃えておくべきだと感じました。(22歳、男性)
3:教習での失敗
合宿中は空き時間があるものの、気を抜き過ぎると、勉強がおろそかになります。
夜遅くまでゲームに熱中して、寝不足でミスを連発したり、学科の勉強をしなさ過ぎて効果測定で何度も落ちたりということもあります。
短期集中だからこそ、日々の積み重ねが大切です。
学科を「後でまとめてやればいい」と放置していたら、効果測定で連続不合格になりました。追試のたびに自由時間が削られ、気持ちも焦って悪循環に……。毎日30分でもやる方が結局近道でした。(20歳、女性)
「合宿だし勢いで受かる」と根拠なく自信満々で、教官の助言を軽く流していました。結果、同じミスを繰り返して補習が追加になってしまい。素直にメモをとって直す姿勢が一番の近道だと反省しました。(18歳、男性)
4:生活面での失敗
相部屋や共同生活で、生活習慣の違いから、「やらかし」につながることもあります。
夜遅くまで話していて隣の部屋の人に怒られた、片付ける習慣がなくて相部屋の人に嫌な顔をされたなど、本人に悪気がなくても、他の人のストレスになることもあるのが共同生活です。
洗濯のタイミングを完全に完全に間違えて服が足りなくなりました。夜にまとめて回そうとしたら乾燥機が満席で、半乾きのまま翌日技能教習に出たのでにおいが気になりました。着るものに困って、計画性のなさを反省しました。(20歳、女性)
体調が微妙なのに「大丈夫です」と無理して過ごしたら、夜に発熱して翌日の教習を欠席しました。早めに休んでおけば悪化しなかったと思い、体調管理の判断ミスを痛感しました。(20歳、男性)
5:遊びすぎによる失敗
グループで参加したり、現地で友達ができたりすると、空き時間や休日に遊び過ぎて失敗することもあります。
友達と一緒に夜更かしして朝寝坊して遅刻する、外食や遊びにお金を使い過ぎてお金が無くなるなどといった「やらかし」は珍しくありません。
夜にみんなでカードゲームで盛り上がりすぎて、気づけば深夜2時でした。翌朝の技能は眠気で注意力はゼロ。ウインカーや確認を飛ばして補習になり、遊びの代償を食らいました。(21歳、男性)
休憩のたびにスマホで動画を見ていたら、次の技能の集合をうっかり忘れました。教官から電話が来て猛ダッシュして息切れしたまま乗車。操作もうまくいかず集中もできずでボロボロでした。(19歳、女性)
6:恋愛系の失敗
恋愛系のトラブルも数は少ないですが、あり得ます。
片想いだけで終わるならいいのですが、告白してフラれて気まずくなった相手と合同教習などということになることもあるため、勢いで行動しないのが得策です。
仲良くなった人とLINEしていたら、間違えてスクショを別のグループに誤爆しました。噂が一気に広がって恥ずかしいやら気まずいやらで撃沈。合宿の情報が伝わる速さをなめていました。(19歳、男性)
恋愛相談に乗っていたら、いつの間にか三角関係っぽくなり、両方から微妙に距離を置かれました。教習より人間関係が疲れてしまい、余計な首突っ込みはしないと決めました。(20歳、男性)
「やらかし」から学ぶ合宿免許で失敗しないための6つの注意点
「やらかし」から学べる合宿免許で失敗しないための注意点は、次の6つです。
- 遅刻しないための時間管理
- 持ち物チェックリストの作成
- 教習のコツ・勉強の進め方
- 共同生活の心がまえ
- 体調管理・メンタルケア
- 金銭管理と遊びとの付き合い方
それぞれ詳しく見ていきます。
注意点1:遅刻しないための時間管理
合宿免許のタイムスケジュールは、スマートフォンに入れておきましょう。
PDFのファイルか、Excelのデータにしておくと便利です。
朝は、アラームを3つくらいセットしておくのが安心です。
なかなか起きられない人は、枕元に置くスマートフォンだけでなく、置き時計を持って行って、ベッドから遠い位置に置いておくと、起きやすくなります。
寝る前に、翌日のスケジュールを確認してから寝る習慣をつけましょう。
注意点2:持ち物チェックリストの作成
持ち物は、出発前にリスト化しておくと漏れが防げます。
ネット上に持ち物リストがたくさん載っているので、参考にして自分でリストを作りましょう。
Google keepなどのチェックリストを使うのがおすすめです。
特に、入校手続きに必要なものは、忘れないよう何度も確認しましょう。
持ち物リストについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
>>【初めての合宿免許】持ち物チェックリスト!必要なもの・あると便利なものまとめ
注意点3:教習のコツ・勉強の進め方
合宿免許は短期間で進むため、一日分の遅れが大きな差になります。
学科はその日のうちにざっと復習し、技能で注意された点はメモして次回に活かすと習得が早いです。
何時間もやらなくていいので、毎日少しずつ勉強する習慣をつけると、遅れなくて済みます。
注意点4:共同生活の心がまえ
共同生活で一番大切なのは、「思いやり」です。
相部屋のルームメイトや、同じ宿舎の人が、気持ち良く過ごせるように気を遣いましょう。
共有スペースはきれいに使う、音を立てすぎないといった基本を守るだけでもトラブルを回避できます。
もし相手に不満がある場合は、感情的にならずに淡々と「私は〜と思う」という形で伝えるのがベストです。
注意点5:体調管理・メンタルケア
体調管理やメンタルケアに一番大事なのは、十分な休息と睡眠です。
夜更かしは、体調にもメンタルにも悪く、遅刻の可能性にもつながるので、できるだけ避けましょう。
自炊プランの人は、栄養バランスにも気を配りたいところです。
栄養が偏ると、脳の働きに影響します。
2週間、ベストな体調とメンタルでいられるように、自分自身を管理していきましょう。
注意点6:金銭管理と遊びとの付き合い方
合宿免許には、現金は最低限しか持って行かない方が良いでしょう。
盗難や紛失の危険性があるからです。
今は、電子マネーやQRコード決済、クレジットカード決済などがあるので、それらをうまく使いましょう。
現金しか使えないような地方に行く場合は、キャッシュカードを持っておくと、途中で足りなくなってもコンビニで下ろせて安心です。
ただし、合宿免許で使う金額は、あらかじめ自分で決めておきましょう。
そうしないと、際限なく使ってしまうことがあります。
スマホでつけられるお小遣い帳などで記録して、しっかり金銭管理しましょう。
遊びは、十分に楽しみたいところですが、あくまで「翌日の教習に支障が出ない範囲」にしましょう。
こんな人は要注意!合宿免許でやらかしやすい人の4つの特徴
合宿免許で「やらかした」という状況に陥りやすい人の特徴は、次の4つです。
- 朝弱い人
- コミュニケーションが苦手な人
- 計画性がない人
- マイペース過ぎる人
これらに当てはまる人は、あらかじめ対策を取っておくと安心です。
特徴1:朝が弱い人
朝弱い人は、アラームをいくつか持って行きましょう。
スマートフォンやスマートウォッチ以外にも、音が大きな置き時計などがあると安心です。
ただし、相部屋の場合、ルームメイトの迷惑にならないように注意しましょう。
特徴2:コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーションが苦手な人は、「とりあえず挨拶だけする」「相づちだけ打つ」など自分なりのルールを決めておきましょう。
それだけでも安心して相手と接することができます。
特徴3:計画性がない人
計画性がない人は、合宿免許のタイムスケジュールをスマートフォンに入れておくことをおすすめします。
そして、折に触れてタイムスケジュールを確認するようにしましょう。
勉強も、一日一時間などと決めて、あらかじめスケジュールに組み込んでおくと良いでしょう。
特徴4:マイペース過ぎる人
マイペース過ぎる人は、相手に合わせるということが難しいです。
その場合、「ごめんね」と「ありがとう」を素直に言えるようになりましょう。
それだけでも人との関係はうまくいきます。
事前準備と心がまえで「やらかし」は防げる!
合宿免許の「やらかし」は、事前にしっかり準備することで、十分防げます。
準備とは、「心の準備」も含まれます。
大勢の人と2週間共同生活をする、ということを念頭に置いて準備することで、心がまえができてくるのです。
今回紹介したやらかし例と注意点を参考にすれば、トラブルを最小限に抑え、快適に教習を進められるはずです。


