合宿免許は、1〜3ヶ月前に予約するのが一般的です。
それだけ期間があると、中にはいろいろな理由でキャンセルせざるを得なくなる方もいるでしょう。
しかし、そもそもの値段が高い合宿免許ですから、キャンセル料がいくらかかるのか、不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、合宿免許のキャンセル料がいくらくらいかかるのか、キャンセル料が発生するケースとしないケース、キャンセル料が発生するタイミングと料金の違い、キャンセル保険や手続きの方法、またキャンセル料を払わなかったらどうなるのかについて解説していきます。
合宿免許のキャンセル料はいくらぐらいかかる?
キャンセル料は、どこの教習所や合宿免許センターでも、入校日の21日前までは無料となっていることがほとんどです。
その日を過ぎると、合宿料金の20%〜50%、もしくはそれぞれの合宿免許センターの決めた金額がかかります。
この割合や金額は、料金によって変わります。
たとえば、合宿免許料金が30万円の教習所では、6万円〜15万円かかる計算です。
あるいは、合宿免許料金が18万円の教習所なら、36,000円〜9万円かかることになります。
一方、金額の決まっている合宿免許センターでは、5,500円〜44,000円が相場です。
これを見ると、キャンセル料の金額が決まっている合宿免許センターで申し込んだ方が、キャンセル料は安いことがわかります。
キャンセル料が発生するケースと発生しないケース
キャンセル料が発生するケースとは、一般的に「本人の都合」でキャンセルするケースです。
一方、キャンセル料が発生しないケースとは、「やむを得ない事情」でキャンセルになってしまうケースです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キャンセル料が発生するケース
キャンセル料が発生するケースは、たとえば以下のようなものがあります。
- 他の教習所のプランに変更することにした
- 合宿免許の間に急な予定が入った
- ケガや病気、体調不良で、合宿免許に参加できなくなった
- 友達がやめるというので、自分もやめることにした
- 合宿免許料金のローンが通らなかった
- 合宿免許当日に遅刻または欠席した
このような場合は、「自己都合」と判断され、キャンセル料が発生します。
キャンセル料が発生しないケース
一方、キャンセル料が発生しないケースは、以下のような場合です。
- 日程やプラン変更
- 早期キャンセル
- 台風や地震などの災害によるキャンセル
- 病気(診断書が必要な場合がある)でのキャンセル
- 身内の不幸によるキャンセル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日程やプラン変更
同じ教習所であれば、早めの日程変更やプランの変更はキャンセルとみなされず、キャンセル料が発生しないケースが多いです。
ただし、入校日が近い場合や、繁忙期の場合は、日程変更やプランの変更ができずキャンセル扱いになってしまうこともあるので、注意が必要です。
日程やプランを変更したい場合は、原則として21日以上前に申し出るようにしましょう。
早期キャンセル
入校日より21日以上前であれば、キャンセル料は発生しない場合がほとんどです。
台風や地震などの災害によるキャンセル
台風や地震、豪雨、大雪など自然災害により、交通機関が運行中止になったり、事故などに巻き込まれたりして、合宿免許当日に間に合わない、あるいは教習所にたどり着けないなどの場合は、基本的にキャンセル料は発生しません。
むしろ、大規模校の場合は、災害により教習所の判断で合宿免許が中止になることもあります。
この場合も、もちろんキャンセル料はかかりません。
また、感染症の流行などにより、行政からの指示で教習所が閉鎖になる場合なども、キャンセル料は発生しません。
病気(診断書が必要な場合がある)でのキャンセル
病気によるキャンセルの場合、医師の診断書があれば、キャンセル料が発生しないケースもあります。
ただし、明確に「教習所に通うことができない」という理由が必要です。
身内の不幸によるキャンセル
身内の不幸は、「やむを得ない事情」であるため、キャンセル料は発生しない場合が多いです。
キャンセルするタイミングによって料金は変わる
合宿免許のキャンセル料は、キャンセルするタイミングによって料金が変わるのが一般的です。
入校の何日前にキャンセル手続きを行うかで、料金が変わります。
以下はその一例ですが、ほとんどの合宿免許センターや教習所が、このどれかに当てはまります。
キャンセルするタイミング | A社 | B社 | C社 | D教習所 |
---|---|---|---|---|
入校21日前まで | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
入校20日前以降8日前まで | 16,500円 | 5,500円 | 16,500円 | 教習料金の20% |
入校7日前以降2日前まで | 22,000円 | 8,800円 | 16,500円 (4日前まで) |
教習料金の30% |
入校前日 | 33,000円 | 11,000円 | 33,000円 (3日前から) |
教習料金の40% |
入校当日 | 44,000円 | 22,000円 | 44,000円 | 教習料金の50% |
教習所よりは合宿免許センターの方が安いですが、合宿免許センターによっても違うので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
キャンセル料が不安な場合はキャンセル保険を活用しよう!
合宿キャンセル保険に入っている教習所であれば、病気やケガ、感染症、身内の看護や不幸などの理由でキャンセルしても、100%補償されます。
ただし、これは個人では入れず、教習所側が入っていることが必要です。
希望する教習所がこの保険に入っているかどうかは、教習所に問い合わせてみましょう。
キャンセルする場合の手続き方法
キャンセルする場合の手続き方法は、以下の通りです。
STEP1:申し込んだ教習所に連絡する
合宿免許センターなどのポータルサイトから申し込んだ場合は、そのサイトのカスタマーセンターに連絡しましょう。
教習所に直接申し込んだ場合は、教習所の窓口に電話やメール、マイページのフォームから連絡します。
STEP2:キャンセルに必要な対応を行う
キャンセルするにあたり、以下のような対応を求められることがあります。
- キャンセル理由の証明書類の提出
- 返金がある場合は、指定口座情報の提出
医師の診断書や身内の不幸などの証明は1にあたります。
返金がある場合というのは、すでに合宿免許料金を支払っている場合です。
STEP3:キャンセル料の振り込み手続きをする
キャンセル料が発生する場合は、合宿免許センターや教習所に指定された口座に、その金額を振り込みます。
すでに合宿免許の料金を入金済みの場合は、キャンセル料を差し引いた金額が返金されることが多いです。
キャンセル料を払わなかったらどうなる?
既定のキャンセル料を決められた期日までに払わなかった場合、違約金を請求されるか、債務不履行に伴う損害賠償請求をされる可能性があります。
電話やメールで申し込んだだけであっても、「予約」は成立した、とみなされるため、法的に支払いの義務が生じるからです。
そのため、違約金や損害賠償請求も無視していると、裁判を起こされる可能性もあり得ます。
トラブルを避けるためには、できるだけキャンセルせず日程変更で対応できないか検討しよう!
合宿免許のキャンセルは、21日前までなら無料のところが多いですが、それを過ぎるとキャンセル料がかかります。
キャンセル料を支払わないと、法的なトラブルにまで発展する可能性があるため、できるだけキャンセルはしない方が良いでしょう。
どうしても都合が合わなくなったり、病気やケガで延期したい場合などは、早めに日程変更で対応できないか検討しましょう。